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2004/07/26
7月26日 月曜日朝、エキストラがきていない。と一時間待つ。
肌肉痛はとれてない。
夜中、肉離れになってしまい
ピリピリしてしばらく動けなかった。
今日もこないだ走ったシーンの続きで
再び走らなきゃ行けない。
リハーサルで走ったら
太ももの裏のとこが
ピキピキして重くなって・・・・。
マジで苦しかった。冷や汗が出た。
韓青(ハンチン)が湿布と薬を
買ってきて渡してくれた。
こないだ、ねん挫したときのマッサージの人が使っていたものと
似ているやつ。
ハンチン本当優しい・・・・。
それを張る時、左足が、腫れているのに
気づいた。
左と右の足の太さが違う。
はぁ・・・・。
きついなぁ・・・・。
何でいちいち怪我したり治さなきゃならなかったり
怪我のせいで体力を消耗したりするんだろう・・・・。
人間って面倒くさい。
トカゲみたいにしっぽが切れたらすぐ生えるとか
もっと気楽になったらいいのに。
しばらくすると韓青(ハンチン)がくれた湿布と薬のおかげでだいぶ良くなった。
さっき待ち時間にノートに落書きしてたら
監督が詩を書いてくれた。
「梅花香自苦寒来 宝剣鋒从磨砺出」
「梅の花は寒いときこそ美しく香る。
宝の剣は磨けば磨くほど鋭くなる。」
たぶん今日、私が疲れてたからだ。
前向きに励ましてくれる所が監督らしい。
この詞について彼は
「演技も一緒だ。」と言った。
そして「大変なこときついことはあるけど
トップを走る人間が受け入れなければ行けない苦労だ。」
と少し笑みを浮かべて言った。
この詞とこの言葉は一見厳しく聞こえるかもしれないけど、
一番優しい言葉だと思う。
今の私にぴたりとはまる。
前に進むこと、進まなければならない現実の中
「たちどまれ。無理するな。」ではなく
「進め進んだ分美しく香り、するどくなる」
と言われた方が愛がある。
監督の愛と詞が体中を
心地よく泳いでいく。
ここでの生活は毎日毎日働いてばかりだけど、
一瞬一瞬がぼやけることなく、色鮮やかで、全てが浮きだっているように思う。
働くこと、疲れること、寝ること、食べること、
演技をすること、愛を感じること、
笑い合うこと、
言葉が通じなくて悲しいこと、勉強したら
すぐに報われること。
人と助け合って生きていること・・・・。
10年経っても、20年経っても
色あせない時になるはずだ。
24歳の大連での夏。
一瞬一瞬を心に刻んでいかなきゃと
再び思った。
終わりに向かって行くのはさみしくもあるけれど
終わりに向かってまっすぐ進んで行こうと決めた。
私と監督の共通する価値観が
わかったような気がした。

2004/07/26
朝、監督側から「なるべく早く来てくれ」
と連絡が入る。
そんなこと言われましても私とメイクさん。朝だらだらと1時間15分
過ごしてるわけではないのでそんなに早く行けるわけがない。
しかし2人とも素直なので頑張って準備をし、少し早く
ホテルを出発することができた。
マスカラも車の中でやる。
朝一番のシーンは「すっきりとした表情の美顔」の予定。
そのつもりでカメラの前に立つとシーンが後から撮る予定のシーンに
変更しており何とよりによって泣く美顔のシーンになっていた。
あわてて感情を作り直す。
監督は風邪だ。
調子が悪そう。
イライラしてるようにも見える。
最近は特に怒鳴り声が多い。
まだ撮る予定だったシーンを残し、突然今日は終了。
朝、人が多くてとれなかったシーンを撮りに行くらしい。
そんなこんなでホテルに戻り休んでいると
「夜、海辺でバーベキューのシーンを撮りたい。」
と連絡が入る。
最近予定がころころ変わる。
夜、撮影中雷と大雨が。
中断し、パラソルに隠れて雨やどり。
1時間ほど待ったが雨で機材の調子が悪く
結局全部撮れなかった。
夜食のおかゆがおいしかった。

2004/07/25
7月25日 日曜日今日は昨日走ったため
予想通り筋肉痛だ。
体中痛くて、ロボットみたいにゆっくり
ぎこちなくしか動くことができない。
笑うと脇腹が痛いので、面白い、愉快なことがあっても
思いっきり笑えないのが残念だ。
とりあえず「筋肉痛」という単語を調べてみることにした。
筋肉痛は「肌肉痛」と書くらしい。
発音がなかなか難しいので21歳の社長役の高楓に
教えてもらう。
高楓は、本名は「揚爍(ヤンシュオ)」
外見は大きくて背が高くて顔が小さくて目が大きくて
眉毛がりりしくてさわやかな好青年だ。
性格は、めちゃくちゃ純粋でマジメで無邪気である。
撮影隊が準備をしている間
再び高楓に中国語を教えてもらう。
私は改めて発音を指導してもらうことにした。
日本にいる時、散々やったくせに中国語の発音はかなり難しいので
すっかり忘れてしまってる。
発音記号を書いてもらう。
彼の後に続いて発音する。
彼は演劇学校で発声練習をしているので
発音も綺麗でわかりやすく
教えるのも上手だった。
でも何よりも
こういうことでコミュニケーションがとれて嬉しい。
このドラマに入って1ヶ月を過ぎたあたりか、
私は喬貝(チャオベイ)のお父さん役の役者さんに
上手な扇子の開き方を習っていた。
いつものように一言二言簡単な単語とジェスチャーでコミュニケーションをはかっていたら彼が、
「今日はあなたの中国語、良くない」
と言ってきた。
聞き間違いかと思って書いてもらうと
やっぱりそうで「能力が後退してる」とも書かれた。
これがけっこうショックだった。
もっと毎日勉強した方が良い。と言われたのだけど
「だって毎日忙しいんだもん!」「寝る時間確保で必死なんだよ!」
とも思ったが冷静になってみると彼の言う通りだ。
疲れてきたり、忙しいと、私は中国語も毎日使う同じ単語にしか
反応しなくなっていく。
簡単なこともまるで犬みたいに
すぐ通訳さんに頼ってしまっていた。
他の役者さんやスタッフと毎日一緒にいるのに
このまま会話らしいやりとりができないまま
帰るのは、悲しい。
心を入れ替えもう一度中国語と向き合い直すことにした。
語学を習得するには時間と意識が必要。
それに大連での生活も、終わりが見えてきているから。
今日は夜、撮影予定だったシーンが
なくなり、他のシーンに変更に。今日は、美顔は上がり。
ホテルにマッサージを呼んで、筋肉痛をとらねば。

2004/07/24
7月24日 土曜日起床午前3:00
3:40分メイク開始。
5:00ホテル出発。
信じられないくらい早起きだ。
今日は、ここにきていよいよ
ドラマの第一話の最初のカットを撮る。
今までこのシーンも撮る予定はあったのだが
天気の問題でダメになっていた。
今朝も少し雨がちらついていたが
しばらくして止み、撮影は予定通り行われる。
第一話は、始まってすぐ美顔はスリに会い
会社から預かっていたお金を全て盗まれてしまう。
知能障害の弟を一人で育て、養い
過去に色々な災難を重ねてきた美顔に
さらなる災難が・・・・。というところ。
「どろぼう!」と叫びながら
必死でスリを追いかける美顔。
途中にハイヒールも脱ぐ。
全力疾走。
何度も走る。
あとさきのことなんて考えてない。
その後ある男に追いかけるのを邪魔され
ブチ切れるシーンを撮る。演じる私はエネルギーがいる。
体の中にある全てのパワーをまとめて
ボン!!とはき出す感じ。
その後も大連の東京タワーのような所へ
移動して、今度は深刻な場面を撮る。
泣き怒る・・・・。すごくエネルギーを使うけど
こういう興奮状態を体験できるのが
役者をやってて一番楽しいときだ。
こんなときは1日中頭の中ぶっ飛んでる。ハイな感じ。
しかし本当に疲れた。
走っている時、軽く足をひねり
夜が深くなるにつれて痛みだす。
撮影が終わりホテルに戻り、ねんざを治してくれる
マッサージ師を呼んだ。
なんか日本の治療とやり方が違うけど、
もうここは中国4千年の歴史に頼るしかない。

2004/07/23
7月23日 金曜日
今日はどっかのホテルにて撮影。
会議のシーンや商談のシーンなどを撮る。
ここのホテルのフロアは暑い。
天井全てがガラスで光が入ってきて
とても明るいんだが、
そのせいで、クーラーがきかず、
まるで温室にいるような暑さだ。
たぶん、豪快な設計ミスだと思う。
今日はとにかく暑かった。
それしか思い出せない。
あぁ、あと小海もなんと昨日誕生日だったらしく
小さなケーキをくれた。
かわいい。

2004/07/22
7月22日 木曜日 ロケ地・チャイナドレス売り場手織りのチャイナドレスの説明は
めんどくさかった。
こういう説明するセリフは
普段使わないから義務的に覚える感じ。
こういう時、あぁめんどくさい仕事だよなぁ
と思ったりする。
でもやんなきゃしょーがない。
警察役とか探偵役とか
医者役とか大変だよな。
次の撮影のため移動。
雨を降らすシーンをやる予定が
天気が良すぎて中止。
夜、ハンチンらとご飯に行く。
彼は今日誕生日で中国では
誕生日の人がみんなにごちそうするそう。
彼はひょうきんで面白い人。

2004/07/22
午前3:30起き
4:00メイク開始
5:30出発・・・・・
の予定が、車が壊れたと連絡が入り
20分遅れでホテルを出発。
今日の予定は19シーン。2日間の休み気分から
あっという間に現実に引き戻される。
ただ1つ1つは短いシーンなので
割とハイスピードで1つ1つ片付けていく。
今日も高楓と美顔の2人のシーン。
秘書室での美顔は、コーヒーを作って運んだり
ファイルを作ったり、パソコンの前で
考えごとをしたり。電話を受けたりする。

2004/07/21
7月21日(水曜日)今日はめちゃくちゃ暑かった。
東京は40℃と聞いたので
それよりはましだと思うけど。
今日のロケ地は
ホテルから1時間かかる。
予定では5つ撮るはずが
やはり今日も2つ残して
美顔は終了。
監督が場所を気に入らなかったらしい。
最近こういうことが続いている。
毎日撮り残しがあったりして
2度手間をしなくてはいけない。
ことが何度もある。
20話の中の
3分の1は撮ってるのだけど、
なかなか先へ進めない。
正直間に合うのか・・・と心配をしてる。
私も日本で映画の撮影が待っているため終了予定を
過ぎてしまうの厳しい。
まぁ何とかなるでしょ。
いろいろ考えたりするのは
もう面倒くさいからやめる。
部屋に戻り映画でも観ることにする。
ジョニーデップの
「ラスベガスをやっつけろ」

2004/07/21
今日は高楓(社長役)と美顔の2人の
シーンを、1日中会社で撮影。
朝から夜遅くまで19シーン撮った。
本当に疲れた。
ホテルに戻ったとたん,床に倒れ込んだ。
明日は撮影はOFF。髪を染めに行く。
そしてその次の日もOFF
大連に来て1ヶ月ぶりの休み。

2004/07/20
7月20日(火曜日) ロケ地・レストラン→海辺午後、程浩と美顔が食事をするシーンを撮影。
久しぶりに韓青(ハンチン)と一緒
彼と演技をしてると、心が安らぐ
安心して間をあずけられるというか・・・・
すごく包容力のある男性だと思う。
彼の作品はちゃんと観たことはないけど
内面からにじみでる
自信や、余裕や、演技や
立ち姿に、彼のこれまでの経験や
役者の厚みを感じられる。
彼のような役者と一緒に仕事ができて
本当に良かったと思っている。
程浩と美顔のシーンを終え
一度ホテルへ戻る。
少しだけ中国語の勉強をして仮眠。
共演者と少しでも多く自然にコミュニケーションが
とれるようになりたい。
見ただけのものではなく、
表面的なものではなく、
お互いの生活のことや好きな映画のこと
休みの日何をしたとか、
このドラマについてとか・・・・。
日本の共演者の役者さんと話をするみたいに
話せたらいいのにと思う。
何だかんだ撮影も後半戦に突入
したので、せっかく長い間中国にいるのだから、
少しでも会話レベルを上げたい。
夜、海辺へ移動。昨日の残りのシーン。
打ち上げ花火をするシーンで
用意された花火は
四角の段ボール箱のようなもの。
なんと15mほど高くあがり
49連発だった。しかもでかい。
本気で驚いたし楽しかった。
今年初めて夏を感じ
同時に時が過ぎてゆくはかなさも
感じた。少し悲しくなった。

2004/07/20
朝新聞の取材を受ける。
でも制作スタッフが遅れてきたために時間がなくなり
インタビューを残し、写真撮影だけをして、ドラマの現場へ戻る。
この日は中国のTVや新聞の取材が、現場に何社か入っていた。
日本からも日刊スポーツの記者の方が、私のチーフマネージャーと一緒に
中国へ到着。たくさんのマスコミに囲まれ現場がいっきに華やかになる。
今日は高楓(社長役)と秘書になった美顔の会社でのシーンを撮る。
それと6:00からマスコミを入れての記者発表と、中国映画制作会社の方や
大連の市長、文化部の部長などなどとの交流会。
壇上にのぼり紙を見ながら、中国語で簡単にあいさつをする。
内容は、ドラマ「愛在左情在右」見て下さい。とか
大連での生活は楽しい。とか中国で初めてのドラマだ。とか
そんなところ。
パーティーは中華料理を食べながら進んで行く。
2時間くらいは色々な方の挨拶や写真撮影、雑談タイムとかがあり、
その後は、TV、新聞、雑誌の取材。
ドラマの内容とは別に映画発表で香港に行った時に
プレゼンテーターをしてくれた俳優レオンライさんと食事を
したんだけど、マスコミの間で「その時、田中麗奈はレオンに
あいさつもせずに帰った。」となっているそうで
それについてはどうだ?という質問があった。
なんかそんなことになってるらしい。
もちろんそれは誤解なので、ちゃんと説明したけど。
日本とは別の国でそんな噂を勝手に
作られてんだなーと思うと不思議な気分だった。
へんなの。
この日は結構疲れた。

2004/07/17
今日から10日間、会社のシーンが続く。
今日は全部で15シーンあって、私の予想では夜中12:00を越えると思う。
今は午後1:55。
10:30入りの美顔メイイェンだけど、まだ前のシーンがおしていて
ずっと待ちの状態。
さっき昼食を食べた。
中国では例え現場がおしていても、食事の時間は必ずとる。
このタイミングで食べなくてもいいのに・・・と思うときでも
時間が来ると、みんないっせいに食事をとらなければいけない。
そんな中国人が少し可愛いと思う。
しかも、出されるお弁当は全て温かい。温かいうちに食べなければいけない。
というのが基本らしい。
中国人のある役者が日本に来て、撮影をした時に
温かくない弁当を出されて
「バカにしてんのか!こんな冷たい弁当を出しやがって!」
と怒ったという話をスタッフから聞いた。
それだけ中国人にとって、食事というのは大切なことなのだ。
しかし食事の時間は短いので、私達日本人は食事にお茶でもしていると
あっという間に周りには、人がいなくなり、遠くから
「リーナイ!!(麗奈)」
と呼ばれるはめになる。
それにしても・・・・さっき食堂である女性の役者が泣いていた。
彼女はスタッフの中でも演技が上手いとされていて、問題なく
今まできていたのに。パッと見て様子がおかしかったので
あまり見なかったけど、何があったんだろう。
こっちで役者の涙を見たのは2回目。人ごととは思えない。
そしてまたここで再びハプニングの連続。
今日、大連に来る予定だった私のチーフマネージャーと
新聞記者の方が飛行機に乗ったのはいいが悪天候のため
大連に降りられないそうだ。
本当に今日も色々なことが起きる。
さっきやっと1シーン撮った。カメラの前に立ったとたん
現場の緊迫した空気を全身に感じた。
今日はちょっとピリピリしてる。本日は昼間のシーンなのに
日が暮れてしまい1シーン残して終了。

2004/07/16
暗いうちからメイクをし、髪を巻いて餃子屋へ移動。
着いたときにはもうチャオベイが別のシーンを撮っている。
彼女はここ何日かかなりハードなはずだ。
そしてここでショックな出来事が美顔の一発目のシーンが
別のシーンに変更になり、巻き髪をストレートに戻し、結ぶことに。
せっかく早起きして綺麗に巻いたのに...。
巻いた髪をまっすぐに戻すときの悲しさ...。
美顔は髪型が9パターンもあるので、変更になるとけっこう厳しい。
もちろんそれに合わせてメイクチェンジも...。
しかも現場のセッティングはめちゃめちゃ早いので、
毎回美顔メイイェンどちらが早くできるか競争することになる。
餃子のシーン。これも、チャオベイの分の撮り直し。
ここでは彼女の長ゼリフになる。
このシーンで前のチャオベイ役の彼女は
上手いかず、監督が悩み、話し込み
何度も繰り返し撮ることになったので
今度の彼女は大丈夫かなと心配する。
ただ彼女は問題なくクリアしていた。
良かった。
そしてレストランへ移動。時間はまだ午前中。
とある男性と美顔がデートで食事をするシーン。
この日は昼食前に美顔は終了。
昨日に引き続き早く帰れるなんて
ちょっと不安になるくらい。

2004/07/12
白いスーツを着てとある会社にて撮影。
今日、ラッキーなことにエキストラさんの演技が上手だった。
すべてに妥協しない監督はエキストラにもレベルの高い。
演技を求めていると思う。なので、納得するまで
20テイクぐらいまわすことも。
そのため昏々と時間が過ぎてしまうことがよくある。
「ドラマに出られるなんてラッキー?」という軽い気持ちで
一般の人が出演すると、必ず地獄を見る事になる。
カメラの前に立ったからには、
ただじゃ帰さないというのが監督だ。
しかし今日、エキストラの彼女は
監督の指示通りに動き一発OKだった。
すばらしい!
他のシーンもお願いしたいと思った。
とにかく彼女のおかげでスムーズに撮影が進む。
会社の中でのシーンを撮り終え
外へ出て撮影をする。
今度は美顔とチャオベイと2人気まずくただ歩く。というシーン。
すごく遠くにカメラがあるのに
実際はアップで撮影していたりするので
私もメイクさんもいつも気が抜けない。
ただ、これも監督の得意とする
距離感の見せ方なのか。
監督は舞台監督の勉強もしていたらしく、
映像を立体的に見せる方法や奥行きを持たせる方法
人物と背景とのバランスの取り方などを
すべて計算し、撮っていく。
それは、最初は、なんでこんな距離なんだろう?
と疑問だったがモニターや撮った映像を見て
全て納得させられた。
立体感、奥行きのあるということは
こんなに違うものなのか。と感動をしてしまった。
あとライティングにも驚かされてる。
正直、あまりきれいとは言いがたい
プレハブのようなレストランのセットも
モニターで見たら、ちょっとPOPで可愛い
感じのお店になっていたりする。
そしてこれも又、きれいとは言いがたい病院で
撮影をしたときもモニターの中では
キラキラして近代的な建物に変身していて、
思わず声をあげて驚いてしまった。
もちろんそんなにわからないけど
ライティングの技術もかなりレベルが
高いんじゃないかと思う。
歩くシーンの後は、とあるレストランへ
移動する。
なんとこの日は午後2:30に美顔は撮影終了!
こんなに早く終わるなんて。奇跡だ。
エキストラのあの女性に感謝。
もう一度会いたい。
本気で他のシーンも出てもらえないだろうか。
ホテルに戻り、ルームサービスで夕食をとり
午後7:00には寝る。
午後9:30頃深い眠りについてるときに
トゥルルルルルーとベッドサイドの電話が鳴る。
「あのぅー明日の時間が出たんですけど....」
と21歳沖縄出身のマネージャーが恐る恐る言う。
覚悟をしながら「何時?」と聞くと
「えっと...ちょっと早くなりましてぇ
3:45メイク開始になります。」
という事は3:00起きだ。
全然ちょっとじゃないじゃん!....と思いつつ
電話を切り、寝る。
早く寝といて良かった....。

2004/07/11
今日は朝からジェットコースターに乗るはめに。
しかも二回も。
小海(11歳の弟役 体重60キロ)は本気で嬉しそうに乗っていた。
リハーサルでは乗らなくていいのに、自分から進んで乗っていた。
それにしても最近小海はますます体が大きくなっている。
学校もずっと休んで、休憩時間はお菓子ばっかり食べているからだと思うが
もう私はおんぶする自信がない。
ジェットコースターの次、くるくる回る乗り物に乗ることに。
「リーナイ大丈夫か?」と監督に聞かれたので「しょうがない」と中国語で答えると、
周りの中国人スタッフは大笑いしていた。
回り系に弱い私のためにリハなしで本番に。
しかしシートベルトをして気づく。
(これはいったいどんな動きをするんだ??)とはらはらする。
素直にくるくる回ると思いきやぐねぐねぐねぐねと縦横斜め、いろいろ
予測のつかない動きをしている。恐ろしくて目をつぶっていたら、隣で小海が話しかけてくる
「ねぇねぇ!!目をつぶっていたら怖くないよ!」
うん、ありがとう。もう目をつぶってるよ。
その後はゴーカートのシーンを撮って遊園地を後にした。
昼ごはんを食べ、移動。再びパン屋さんで撮影。
午後八時半終了。久しぶりに早く終わった。
スタイリストの女性と小葉の役の女性二人が
「この子中国語話せるね」と話していて
その後私を見て「私たちは、あなたが好きよ」
といってくれた。嬉しかった。

2004/07/10
今日はメイク後12時にホテル出発。
おかげでゆっくり睡眠がとれた。
今日は海辺のレストランで前のチャオベイと
撮影したシーン新しく来たチャオベイでもう一度
撮りなおしをする。という日。
前のチャオベイと一緒に撮ったシーンを新しい彼女で全て撮りなおさなければ
いけない。
海辺のセットも撮影後取壊ししていたのを、そのために作り直したそうだ。
撮り直しのシーンが思ってた数より割と多くて内心びっくりしてる。
それと、こないだ別荘で撮影したとき演技に入る前に、前のチャオベイと 撮ったテープを見せられるのが、けっこう残酷な現実で、胸が痛かったり 罪悪感が生まれたりする。
笑う人がいて泣く人がいて。歓迎される人がいて、返される人がいて。
陰と陽の現実。
これは都合がいい考えなんだけど映像を観て自分の演技に納得できなかったら、
(撮り直しできてラッキー!)と思う。
だけど映像を観たとき自分の演技や表情が(あっ割といいじゃん!!)と思うと
あの時がんばった自分を足でふんずけてるような感覚になって、過去の自分に対して
残酷なことをしているような気分になる。
こんな気持ちは初めて体験したから、撮り直しするたびけっこう精神力が必要。
ここ何日かは撮り直しの日々なので前に進むのが生きがいの私には、
今はけっこうつらい時期かもしれない。
今日はちょっと頭が痛い。
昨日夜頼んだマッサージのもみかえしなのか精神的なものなのか
風邪なのか運転手のおじさんの運転が荒く揺れの振動が激しすぎるからなのか
なんなのかは分からない。
こういうときは音楽を聴こう。
中国に来てから日本の音楽をよく聴いてる。安心感があるから。
ボニーピンクと吉田美和さんソロアルバムとかミスチルが多いかな。
宇多田ヒカルちゃんのベストも聞こうと思って買ってきたけど
まだパソコンに入れてないから聞いてないなぁ。
あと槇原敬之がなんとなく聞きたい。はは。
ツタヤとかHMVとか行きたいなぁぁぁ。
あとパソコンに入ってるやつアイポットに入れたいし・・・・。
ああ また私の中のちっちゃい私がいろいろ要求してくる・・・。
さっきワンシーン撮り終えた。監督に「非常に良い」と言われた。あぁ良かった。
気が重いと書いたのとは裏腹に、調子はいいらしい。
海辺の気持ちよさが助けてくれたのか。マッサージのおかげで体が軽いからなのか。
新しいチャオベイ役の彼女と相性が合うのか、とにかく良かった。
このまま無事に一日過ぎてほしい。

2004/07/09
昨日の帰宅時間am2:00。今日はメイク7:30開始。
8:45にホテルを出発し、現場へ向かう。パン屋での撮影。
今日の香盤もずらーと美顔メイイェンの名前が・・・・
休憩する暇なさそうね。
それにしても今日で大連に来て1ヶ月経つ。
早いなぁ〜。
大変なこともあるけど、正直全てが楽しい。
「中国へ行く」と決まってから、勉強を1人孤独にしていた1年間が、
相当辛かったので、たぶん免疫ができていたんだろう。
もちろん決定したことは大喜びだけど、「絶対、大変に違いない」と
日本でおびえてた頃に比べれば今のただ大好きな演技をする。
というシンプルな生活は,最高に気持ちいい。
でも。ドラマ終わって海外旅行へ行くのも楽しみなんだけど。
まずパリへ行って洋服、靴、バッグを買いまくりたい!
それでおいしいご飯とワインを飲みたいな。
あと、そうその前に日本で友達とキャンプに行く約束したんだった。
そっちが先か。あぁ…いいな。
あとは、ニュージーランドとかもなんとなく行きたい。
沖縄も、ニューカレドニアも、実家もお正月から帰ってないし。
やばいやばい
考えるとどかどか出てきてとまらなくなる....。
今日も監督は声を張り上げ力強くテンポよく
現場を進めていく。
登場人物女性3人それぞれのセリフと動きを監督が演じ
指導する。
監督は演技をする時,顔やしぐさがパッと変わる。
美顔、チャオベイ、の女性の時の目と男性を演じる時の目は違う。
それを見てるだけで楽しいし何を言っているのかわかる。
今日は早く終わりそうなのでマッサージを頼もうかな。

2004/07/08
今日は別荘で今まで喬貝(チャオベイ)とのシーンを
撮り直す・・・。
新しいチャオベイと、初の2人のシーンを撮る日。
また、同じ芝居をするんだ・・・。別の人と・・・。
こんな事今までした事ないなぁ。
朝起きてそうボーッと考えてみる。
ふと夢の中にいるような気分になった。
信じられない事が起きてるなぁ・・・。
でも不思議と全然嫌にならない。ストレスもない。
感慨深くはあるけど・・・。
でも大変だなぁ・・・。
でも考えようによっちゃあ
(あのシーン、もっとこうすれば良かったかな・・・。)
など多々思う事があるけど、それはもうどうもできないのが
普通。
なのに、
再びチャンスが与えられたんだ。
もっと良いシーンにする事ができるんだ! と思えば
ラッキーかなとも言える。
新しいチャオベイ役の彼女と、
上手く芝居のコミュニケーションが
とれるといいな・・・。
本日一本目まずは程浩さんとのシーンがある。
いなくなった小海(弟)を美顔と2人で
探し、やっと見つけ美顔が泣き崩れる・・・というところ。
メイク後、朝7時出発。
1時間車を走らせ現場へ向かう。
泣き崩れる。朝から大変・・・・・。
ただスムーズにOKでした。
そして別荘へ移動し,お昼を食べる。
今日は天気予報に逆らい晴れてしまい、ライトで、夜のシーンに
しなくてはいけないのに,明るすぎて無理になり
3時まで陽が落ちるのを待つ事に。
休憩時間。海辺でスタッフとお話。
あと11歳の小海とは中国語で会話ができるようになった。
彼も私に合わせて簡単に話してくれてるのだけど・・・。
監督とずっと話をしていたチャオベイ役の子が
「セリフ合わせをしよう」
と言ってきて2人で合わせた。

2004/07/05
この間、日本に3週間ぶりに帰りました。帰った日は、お寿司、とんかつ、ハンバーグを食べました。びっくりするくらいの食欲でした。TVをつけたらバラエティーをやってて中国ではNHKしかやってないのでバラエティーがかなり嬉しかったですね。(いやNHKライフも楽しんでますが)さまーずでゲラゲラ大笑いしました。そして出来上がったハットリくんを見て感動して夜が明けました。
次の日は、NINNIN忍者ハットリくんTHE MOVIEの完成披露試写会がありました。久しぶりにキャストの慎吾君や子役のゆうりやゴリさんに会えて嬉しかったです。打ち上げも楽しかったよ。カラオケで慎吾君とSMAPのシェイクを一緒に歌いました。わーい!
ビンゴ大会でTVも当てちゃったし、とても充実した日でした。そして打ち上げは、なんだかんだ4:30まで・・。でもスタートが11:00だったからね。ハットリくんは8/28公開!とっても可愛くて夢のあるお話になってます。是非観て下さいね。
そして次の日はラジオ「ハートをあげる」の収録です。ゲストに是枝裕和監督に来て頂きました。是枝さんはCMなっちゃん「ふり返る篇」で一緒にお仕事をしました。8/7公開の「誰も知らない」を私は先に試写で観せて頂いたんですが、とにかくすごく衝撃を受けまして。映画についてたくさん聞きたいことがあったのでお話できて良かったです。「誰も知らない」は実在の事件を元に作られたお話です。新聞やニュースでこの事件を知った監督がこの少年少女達はどういう気持ちだったんだろう?どういう生活をしていたんだろう。と思い脚本を書いたのだそうです。世の中、子供がからんでいる残酷なニュースがたくさんあります。そんな中、私達は一つ一つの事件の重さに対してどんどん感覚がマヒしてきてしまってるんじゃないでしょうか。この作品はそんな自分に気付かされます。こういうと重たいイメージしかなくなってしまいそうだけど映画は子供達の楽しそうに生活していくようすがかなりリアルにピュアに描かれています。そこも大好きです。自分も彼らと一緒に時間を過ごしている気分にさせてくれます。今、撮影の合間に書いているのでうまく説明できないのがもどかしいけど、とにかくみんな観てほしいです。カンヌで主演男優賞を獲得した柳楽優弥君ももちろん注目です。
そしてラジオ収録を終え、そのまま空港へ。再びドラマ撮影のため中国大連へ飛び立ちました。2泊3日の日本はこんな風に過ごしました。とても充実してました。大好きな人達に会えてまたパワーをたくわえた感じですね。
そんで今はとある学校で撮影してます。ただ今夜の11時。夜は割と冷えるの〜。さむ〜い。今日は何時に終わるでしょうか。でも昨日はたっぷり寝ました。最初6:00起き予定だったのが監督が「戻って来たばかりで疲れてるだろうから」と夜のシーンからに変更してくれたのです。優しいです。心が広い方です。こちらの都合で帰国したのにね。ただ監督は演技には相当きびしい方です。ハンパないです。妥協は許さない人です。情熱的でこっちもメラメラと胸を熱くさせる人ですね。そんな方と一緒に作品が作れて幸せです。出会えた事は私にとって幸運です。
ではではまた書きます。相変わらずメール送信できなく手書きで事務所にFAX入れてる状態のれなより。

2004/07/04
7月4日 (日曜日)昨日に引き続き病院のシーン。
新しい喬貝(チャオベイ)は、またタイプが変わって
POPで可愛い感じの女性。
どんな演技、キャラでいくのかな。
また、チャオベイとのシーンを読み返し
彼女をあてはめてイメージする。
うーん刺激的な現場。
今日は6着衣裳チェンジ・・・
そのたび髪型もチェンジ
まき髪、ストレート、まとめ髪・・・
今日もメイクさんは大忙しです・・・。
今日は体がちょっとだるかった。
にがり水を入れたお水を
たくさん飲み、体に
たまった疲れを流す。それとストレッチ。
どんどんだるさも抜けて
今は良い感じ。
今日はゆっくりお風呂に浸かろう・・・。
それにしても、あんなに雨に打たれたのに
風邪を引いてない自分に感心した。
なんでも気の持ちようなんだな・・・。
そーいえばこの間、会議室のシーンで
監督に「このシーンは適当に日本語で
しゃべって、プレゼンしてる演技をしてくれ」
と言われた事があった。
熱く生き生きとしてる美顔(メイイェン)が
撮りたいそう。
声を撮らないので何でもいいのだけど
何か題材がないと難しい。
うーんと悩み日本人スタッフと相談した結果、
「にがり水の効果について話す」
ということになった。
「よーいスタート」で「さてファイルを見て下さい。これはにがり水です。
海のミネラルがつまっていて・・・」と話す。
身振り手振りがあった方がいいと思い
「ヘアーメイクの○○さんにお渡ししたところ
、彼女は5日間で2kg痩せました。」
と手で5の数字と2の数字の形をつくってみた。
そうとは知らない中国人スタッフは
「好」と真剣にOKを出してくれたが
日本人4人組(麗奈、メイクさん、マネージャー、制作の女性)は
おかしくてしかたなかったなぁ。
ははは。
今日は早く終わりそうなので、
夜、ご飯を外に食べに行けるかも・・・。

2004/07/03
7月3日 (土曜日)今日は11時メイク開始。
病院での撮影。
さすがに眠かったので、
空きの時間、病院のベッドで1時間
仮眠した。復活。
元喬貝(チャオベイ)役の彼女から
人づてで手紙と人形の置物をもらう。
さみしいなと思った。いい子だなぁ・・・。
どんな気持ちで手紙を書いて
くれたんだろう、どんな顔してプレゼントを
選んだんだろう・・・と心が痛む。
これを大きなバネとして、みんなを見返すような
演技をする役者になったらと願う。
本日は病院が10時消灯のため
10時に終了。

2004/07/02
7月2日 (金曜日)本日は夜から撮影。
昨日夜の9:30分頃連絡が入り
監督が「リーナイ(麗奈の中国読み)は今日帰ってきたばかりで、
疲れているだろうから」
と、6:00起きで午前中から撮る
予定だったシーンをチェンジし
夜のシーンからに変更してくれたのだ。
優しい。
日本へ帰ったのはこちらの都合なのに。
あめとムチ。
そんな監督が私はとても好き。
今日の昼間は小説「姑獲鳥の夏」を読む。
が、夜の撮影はとても大変だった。
雨のシーンでほぼ6時間くらい
ぬれっぱなし。
雨が激しすぎて痛いわ寒いわ・・・。
本日の終了時間は午前4時半・・・。
ホテルに帰りシャワーを浴び、スキンケアをし、ベッドに就く。
大変だったけど・・・たぶん良いシーンになったと思う・・・。

2004/07/01
7月1日 (木曜日)おととい、「NIN NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」
そして本日ラジオ「ハートをあげるっ」の
収録を終え
再び中国大連に戻ってきた。
男性マネージャーと女性ヘアメークさんと
私達3人。
ホテルに着いて明日の打ち合わせをしている時マネージャーの
携帯電話が鳴った。
2.3こと言葉を交わした後
電話を切り、私達に
「報告があります」と
おそるおそる言う。
「何?何?良いこと?悪いこと?」
と女性2人で騒ぐ。
もうこの日まで色々なハプニングを
体験した私達は
日々たくましくなっていたので
たいした事では驚かないはず。
「えー 美顔の親友 喬貝(チャオベイ)役が他の俳優さんと交代します」
「!!!???」
驚いた。
演技やキャラクターについて
監督によく指導されてて
お互いに悩んでいたのは
知っていた。
私が日本に一時帰国してる間もうまくいかなかったらしく、役者をかえる事に
決定したという事。うーんびっくりです。
一緒に撮ったシーンも結構多くあるのに。
正直、日本ではあり得ない事なので
驚いた。さみしいし、切ないけれど
それだけ監督たちスタッフが
プロフェッショナルという事だ。
本当に毎日気が抜けない。
何が起きるかわからない。
それにしも・・・彼女は今どんな気持ちでホテルに
いるんだろ・・・。考えると心が痛い。
想像すると悲しい。
結構話もしていたのでさみしい。
とにかくシビア。
もう一度気を引きしめて頑張っていこうと思った。